観光

瀬戸内海観光と国際芸術祭

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ISBN:978-4-86387-129-8
140頁/サイズ:A5/第3版
発売日:2012/3/31
発行所:(株)美巧社
著者:〔編集者〕香川大学瀬戸内圏研究センター 〔著者〕室井 研二、 金 徳謙、 稲田 道彦、 丹羽 佑一、 大賀 睦夫

海洋美を意識した美術展・瀬戸芸の成果と課題

2010年7月から10月までの4ヶ月間、瀬戸内海の海洋美を大いに意識した現代美術の展覧会があった。会場は香川県の直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、岡山県の犬島という7島であった。
著者は、主要な会場となった香川県海域にある大学としてできるだけの協力をした。また、瀬戸内海島嶼にとってはいろいろな意味でインパクトの大きいイベントについて、島の側から記録を残しておく必要があり、研究としてウォッチして今後の学問につなげたいと考えた。
本書では、島の時間・空間を考える論考、小さな島に起きている年金世代のUターンや、小豆島の国立公園設立以前の、島の人が自分たちの歴史を掘り起こす誇らしさという、明るい変化のきざしの小論、瀬戸内海の海域の交流の歴史遺物を訪ねる旅として、各種の交通機関を利用して見どころを学術的に説明しようとした論考、江戸時代に札所であった神社の景観としての素晴らしさや、遍路の八十八ヶ所の巡礼の含んでいた宗教的な意味を分析した論考などが並べられている。