古代の讃岐
2,200円(税込)
小計 2,200円(税込)
ISBN:978-4-86387-040-6
286頁/サイズ:A5/第2版
発売日:1988/5/6
発行所:(株)美巧社
著者:〔編著者〕 木原 溥幸 〔著者〕 安藤 文良、 井上 勝之、 大山 眞充、 坂田 知應、 長町 博、 渡部 明夫
旧石器時代から平安前期までの讃岐を綴る
万葉の歌人、柿本人麻呂が「玉藻よし 讃岐の国は 国からか 見れども飽かぬ 神からか ここだ貴き」と詠んだという沙弥島のナカンダ浜は、わが国でも数少ない製塩遺跡の地として著名である。このナカンダ浜の目の前を巨大な瀬戸大橋が北へと伸びている。巨大橋のそばに、静かに佇ずむ沙弥島は、過去の歴史を語る証人であるかのように、今も数々の遺跡や古代以来の自然景観を残している。
瀬戸大橋によって、これから讃岐が大きく変わろうとしている現在、郷土の歴史に思いを馳せ、文化を、伝統を育んできた先人の生きた姿に学ぶのも、また大切な事柄ではないだろうか。そんな思いから誕生したのが、讃岐の古代史像を描いた本書である。
過去と現在が錯綜する今日において、〝古代の讃岐〟と聞いて、人は何を思うだろうか。
歴史に対する関心度により、人様々であろうが、ただ、本書により、歴史が単に遠い過去の事柄を研究する学問ではなく、私たちの身近にあり、その痕跡が日常生活の中に多く残っていることに気づいていただければ幸いである。